豪州ワイン Part 4 貴腐ワイン

日本からの訪問者に自分用或は土産用に持ち帰るワインのお奨めを訊かれたことがありました。
日本に持ち込むには、本数の制限があります。制限を超えた本数は税金を払えば済むにしても
折角ならコストパフォーマンスが善く珍しいものがよいだろうと当時(1980年ごろ)日本でも話題に
上っていた貴腐ワインを推薦したのです。

貴腐ワインは、天候などの諸要素が揃わなければできません。そのころ、珍しいことに日本でもできたと
報道されていました。濃縮された甘みの強い食後酒として素晴らしい風味の葡萄酒です。
ところが、豪州ではそれほど珍しくもなく毎年のように貴腐ワインが市場に出回ります。メルボルン郊外の
Yarra Valley の De Bortoli社からの Noble Oneは 品評会でゴールドメダルを350回以上獲得している代表的
な製品です。

後日この豪州産貴腐ワインを購入した人から「甘すぎて、飲めたものではなかった」と苦情がただ単純に考えて
世の中で知られている種類のなかから、これはと思う銘柄をお伝えすることが正解なのだと学んだのでした。

その場合には、豪州で最も生産量の多い Shiraz から選ぶことになるでしょう。

   De Bortoli: www.debortoli.com.au